パーライトとは?観葉植物での使い方、特徴・メリット・デメリットを徹底解説!

用土

観葉植物屋のボタニカルラボ&パーク

観葉植物の育成には、適切な用土選びが欠かせません。

その中で「パーライト」は、通気性や排水性を向上させる軽量な土壌改良材として知られています。

本記事では、パーライトの特徴やメリット・デメリット、効果的な使い方を詳しく解説します。

鉢土の通気性がよくなるので、根腐れを防ぎつつ、水の通りもよくなります。

パーライト(Perlite)とは、火山活動によって生成された天然のガラス質の鉱物を高温で加熱処理し、膨張させた軽量の土壌改良材です。見た目は白くて軽い粒状の素材で、水分を含むとふわっと膨らむ特性があります。

園芸や農業、さらには建築資材としても広く使用されており、特に水はけや通気性の向上を目的に土壌に混ぜることが一般的です。


軽量で多孔質
• 非常に軽く、スポンジのように無数の小さな穴が空いているため、水や空気を保持しやすい。

無機質で腐らない
• 有機物ではないため、腐敗や分解することがなく、長期間使用可能。

pHはほぼ中性
• 土壌の酸度に大きな影響を与えないため、多くの植物に適応できる。

水はけと通気性を向上させる
• 土に混ぜることで、過湿を防ぎ、根腐れを予防する。

根腐れを防ぐ
• 過剰な水分を排出し、根が呼吸しやすい環境を作るため、根腐れのリスクが減少する。

軽くて扱いやすい
• 土壌改良材の中でも特に軽量なので、鉢植えや屋内栽培に向いている。

無機質なので虫が発生しにくい
• 腐敗しないため、コバエやカビの発生を防げる。

肥料焼けを防ぐ
• 肥料成分を直接根に触れさせずにゆっくり供給できる。

再利用が可能
• 水洗いや消毒を行えば、何度でも使えるためコスト削減にもつながる。


保水性が低い
• 乾燥しやすいため、水分を多く必要とする植物には適さない。

軽すぎて飛散しやすい
• 風や水やりで流れやすいため、単体での使用は不向き。

栄養分が含まれていない
• 他の用土や肥料と組み合わせる必要がある。


① 土壌改良材として使用する
水はけの悪い土に20〜30%ほど混ぜることで、通気性と排水性を向上させる。

② 挿し木・種まき用の培養土に
無菌で清潔なため、挿し木や種まき用の用土として単体、または赤玉土やピートモスと混ぜて使用する。

③ 水耕栽培にも活用
パーライト単体で水耕栽培の培地として利用可能。水分や養分を保持しつつ、根の酸素供給を助ける。

④ 観葉植物の鉢底石代わりに
水はけを良くするため、鉢底石の代わりに使うことも可能。軽いため、鉢の重さを抑えられる。


パーライトを土に混ぜることで、以下のような変化が起こります。
水はけ・通気性が向上し、根が健全に育つ
土が軽くなり、鉢の持ち運びが楽になる
カビや害虫の発生リスクが減る
適切な水分・養分バランスを維持できる

ただし、保水性は低いため、乾燥しやすい環境では他の保水性のある素材(ピートモスやバーミキュライト)と組み合わせるのが理想的です。


• パーライトは火山由来の無機質な土壌改良材。軽量で通気性・水はけが良い。
• 根腐れ防止や土壌改良に最適だが、単体での保水力は低いため注意が必要。
• 鉢植え・地植え・挿し木・水耕栽培など、さまざまな用途で使える。

パーライトを上手に活用して、植物の育成環境をより良いものにしましょう!

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