害虫名 | 症状 | 駆除方法 |
ハダニ | ・葉に小さな白い斑点 ・葉が黄色く変色 ・クモの巣のような糸 | ・シャワーで葉裏を洗い流す ・薬剤を使用 |
アブラムシ | べたついた排出物がつく | ・ガムテープで取り除く ・薬剤を使用 |
コバエ | 不快害虫 | ・木酢液を使用する ・薬剤を使用 |
カイガラムシ | 茎や葉に白い綿のようなもの | ・歯ブラシなどでこそぐ ・薬剤を使用 |
ナメクジ・カタツムリ | ・葉や茎が食べられ穴が開く | ・誘引殺虫剤 ・薬剤を使用 |

薬剤についてはその害虫に合った薬剤を購入しないと、効果が出ないので注意してください。
観葉植物を育てていると、気づかないうちに害虫が発生していることがあります。
害虫を放置すると、植物が弱ったり枯れたりする原因になります。
そこで本記事では、観葉植物によく見られる害虫の種類ごとの発生条件・症状・被害・駆除方法・対策を詳しく解説します。
ハダニ(葉ダニ)

主な発生条件
• 高温・乾燥した環境(特に春~夏)
• 風通しが悪く、葉水が不足している
症状
• 葉の裏に小さな白い斑点ができる
• 進行すると、葉が黄色く変色し枯れる
• クモの巣のような糸が張ることがある
被害
• 葉の養分を吸収され、弱る
• ひどい場合、株全体が枯れる
駆除方法
✅ 葉水をこまめに行い、湿度を上げる
✅ シャワーで葉の裏を洗い流す
✅ 薬剤(ダニ太郎、ベニカXスプレーなど)を使用
対策
✅ 風通しを良くし、葉水を頻繁にする
✅ 乾燥しやすい夏場は注意
✅ 他の植物に広がる前に早めに駆除
✅ 薬剤を散布し予防しておく
アブラムシ

主な発生条件
• 春~秋にかけて発生しやすい
• 新芽やつぼみに集中してつく
症状
• 葉や茎に群がり、吸汁する
• べたついた排泄物(甘露)がつく
被害
• 植物の成長が阻害される
• ウイルス病を媒介する
• 甘露によりカビ(すす病)が発生することも
駆除方法
✅ 少量なら、ガムテープで取り除く
✅ 牛乳スプレーを吹きかけ、乾燥後に洗い流す
✅ 薬剤(ベニカXファインスプレー、オルトラン粒剤)を使用
対策
✅ 黄色の粘着トラップを設置する(アブラムシは黄色に集まりやすい)
✅ 天敵(テントウムシ)を活用
✅ 定期的に新芽をチェックし、早めに駆除
✅ 薬剤を散布し予防しておく
コバエ(キノコバエ)

主な発生条件
• 過湿な土壌(特に水のやりすぎ)
• 腐葉土や未熟な有機肥料が含まれている
症状
• 成虫が飛び回り、幼虫は土の中で根を食害
被害
• 根が傷み、植物が弱る
• 室内でコバエが発生し、不快感を与える
駆除方法
✅ 粘着シートで成虫を捕獲
✅ 土の表面を乾かし、幼虫の発生を防ぐ
✅ 薬剤(オルトラン粒剤、キンチョールなど)を使用
対策
✅ 水やりを適量にし、土の表面を乾燥させる
✅ 赤玉土や鹿沼土で土の表面を覆い、産卵を防ぐ
✅ 室内に入れる前に土の状態をチェック
✅ 無機質の土へ植え替える
カイガラムシ

主な発生条件
• 乾燥した環境(冬~春に多い)
• 風通しが悪い場所
症状
• 茎や葉に白や茶色の硬い殻を持つ虫が密着
被害
• 植物の養分を吸い取り、成長を阻害
• 排泄物によりすす病が発生しやすくなる
駆除方法
✅ 歯ブラシや爪楊枝でこそぎ落とす
✅ アルコールを含ませた綿棒で拭き取る
✅ 薬剤(ベニカXネクストスプレー、マシン油)を散布
対策
✅ 定期的に葉や茎をチェック
✅ 風通しを良くする
✅ 早期発見・早期駆除を心がける
ナメクジ・カタツムリ

主な発生条件
• 湿度が高く、ジメジメした場所
• 夜間や雨の日に活動
症状
• 葉や茎が食害され、穴があく
被害
• 葉が食べられ、見た目が悪くなる
• 成長点が食害されると、植物が弱る
駆除方法
✅ 夜に捕まえて駆除
✅ ナメクジ用の駆除剤を使用(ナメトールなど)
✅ ビールトラップを設置(ビールに誘引されて溺れる)
対策
✅ 鉢の周りを清潔に保つ
✅ 鉢底や葉の裏を定期的にチェック
✅ 土を乾燥気味にする
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まとめ
観葉植物の害虫は、乾燥・過湿・風通しの悪さが主な原因で発生します。
✅ 害虫の発生を防ぐポイント
• サーキュレーターを使い風通しを良くする
• 適切な水やりを行う
• 定期的に葉や茎をチェックし、異変があればすぐ対処します。
観葉植物を健康に育てるために、日々の観察で早期発見・早期駆除を目指しましょう。
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